住まいの印象は、間取りだけで決まりません。色と素材の選び方ひとつで、「広く見える」「落ち着く」「温かみがある」など、空間の感じ方が大きく変わります。

今回のウインクスコラムでは、住宅デザインにおいて重要な“空間演出”の基本テクニックを、色彩と素材の視点からご紹介します。

1. 【色彩編】空間の印象を決める「色の魔法」

■ 明るい色で“広く”見せる

白・ベージュ・ペールグレーなどの淡色は、光を反射し、空間を広く・明るく見せる効果があります。
特に、天井や壁を明るい色にすると圧迫感が減り、開放感ある空間になります。

■ 暗い色で“落ち着き”と“高級感”を演出

ネイビーやチャコールグレー、ディープグリーンなどの暗色は、空間に重厚感・安定感を与えます。
寝室や書斎など、リラックスを求める場所に効果的です。

■ アクセントカラーでメリハリを

1面の壁だけ色を変える「アクセントクロス」や、家具・小物に差し色を使うことで、空間にリズムと個性をプラスできます。

2. 【素材編】質感が変える「温度」と「空気感」

■ 木材(無垢・突板)で“ぬくもり”を加える

フローリングや天井に天然木を使うことで、空間に自然な温かみと調湿効果を与えます。
オーク・スギ・ヒノキなど、木の種類によって色味も変わります。

■ 石材やタイルで“上質感”と“清涼感”を

キッチンや洗面所にはタイル、玄関やリビングには天然石や擬石を使うと、洗練された印象と耐久性が高まります。
同時に、色温度を下げることで夏の「涼しさ」も演出できます。

■ 布・和紙・漆喰で“やわらかさ”を添える

カーテンや壁紙、間仕切りなどに使う布や和紙は、光をやわらかく拡散し、空間にやさしい印象を与えます。
和モダンやナチュラルテイストにも相性抜群です。

3. 【色×素材】でつくる“テーマ空間”の事例

テーマ 色彩 素材 特徴
ナチュラル ベージュ×淡木目 無垢材・布・漆喰 明るくやさしい空間に
モダン 白×黒 タイル・金属・ガラス コントラストで洗練感
北欧風 グレージュ×パステル 木+ファブリック 落ち着きと可愛らしさ
和モダン 深緑×ブラウン 和紙・杉・土壁 静けさと品格のある空間

空間演出は“色と素材”で完成する

色は視覚に、素材は触覚に訴え、空間に「感情」と「温度」を与えます。
建物の構造や間取りに加えて、「何色で」「どんな素材で」仕上げるかまで考えることで、暮らしに“物語”が生まれます。

株式会社ウインクスでは、お客様のライフスタイルや好みに合わせた内装プラン提案を行っています。

色彩計画・素材提案・コーディネートまで一貫して対応。
注文住宅からリフォームまで、**“素材と色から考える家づくり”**を一緒に始めませんか?