古いドアをリメイクして新しい表情に ~愛着を“再生”する住まいの工夫~

「このドア、なんだか味はあるけど古びて見える…」「取り替えるにはもったいない気がする」——
そんな時におすすめしたいのが、“ドアのリメイク”。
古びた風合いを活かしたまま、色やパーツ、使い方を変えるだけで、住まいにまったく新しい表情が生まれます。
今回のウインクスコラムでは、ドアを交換せずに魅力を引き出すアイデアと実例を交えてご紹介します。
なぜ「古いドア」が見直されているのか?
近年、SDGsやサステナブルな暮らしの広がりにより、「まだ使えるものを生かす」価値が見直されています。
とくに無垢材やフラッシュドアなど、古いものほど味わい・質感・重厚感が豊か。
これをあえて活かしながら、新しいエッセンスを加えるリメイクが注目されています。
古いドアを蘇らせるリメイクアイデア集
1. 【塗装で刷新】カラーで印象を一新
トーンを落としたマットブラックやモスグリーンに塗り替えるだけで、アンティーク感やモダン感が加わります。
刷毛跡やムラ感をあえて残すことで、経年の味わいを引き立てることも。
2. 【取っ手・ノブ交換】小さな変化が大きな印象に
真鍮・黒鉄・セラミックなど、素材感ある取っ手に交換すると**“触れる瞬間の美しさ”**が生まれます。
古材と新しい金物のギャップが、意外性あるアクセントに。
3. 【ガラスを入れて“抜け感”をプラス】
格子入りの型ガラスやステンドグラス風のパネルを組み込めば、ドアに光が入り、奥行きが生まれます。
室内窓として再利用するのも人気の方法。
4. 【スライドドア化で“空間演出”に】
開き戸を吊り戸式の引き戸にリメイクすると、空間に“動き”と“遊び心”がプラス。
店舗の間仕切りやリビングとキッチンの仕切りに◎。
5. 【エイジング加工で“映える1枚”に】
わざと傷や削りを加えてヴィンテージ風に仕上げるエイジング加工も人気。
ペンキの剥がれや鉄サビ風塗装で、存在感のある“主役ドア”になります。
DIYでリメイクする場合の注意点
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塗装前にはしっかりサンディング(表面研磨)を
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古い塗料に含まれる鉛成分などの安全性確認
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ノブ交換は**ビスピッチ(穴間寸法)**の確認が重要
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ガラス加工はプロに依頼するのが安心
ウインクスの住まいづくりと“再生の提案”
株式会社ウインクスでは、リフォーム・リノベーションにおいて「壊して新しく」だけでなく、
**“今あるものを活かして新しい価値に変える”**ご提案も大切にしています。
特に古い建具や柱、床板などは、施主様の想い出や歴史が刻まれた大切な素材です。
プロの技術で安全性・デザイン性を両立しながら、暮らしに取り入れるご提案をいたします。
ドアはただの「開閉装置」ではない
ドアは、住まいの中で毎日何度も触れる“小さな主役”。
それが少し生まれ変わるだけで、家全体の雰囲気が変わり、愛着が深まるのです。
「使えるけど古くなった」ドアを見つけたら、捨てる前に“もう一度デザイン”してみませんか?