日本の夏は、高温多湿でジメジメ…。でもちょっとした「風の通り道」があるだけで、体感温度はぐっと下がるんです。
実は、家の“設計段階”で通風を計画することが、夏を快適に過ごす鍵。
今回のウインクスコラムでは、エアコンだけに頼らない、「自然の力を活かした通風設計のテクニック」を、建築のプロがわかりやすくご紹介します。

なぜ通風設計が重要なのか?

  • 体感温度を下げる:「風があるだけ」で2〜3℃涼しく感じることも

  • 湿気・ニオイの排出:空気がこもらない家は、カビや結露も予防できる

  • 光熱費削減:エアコンの稼働時間を減らすことができ、電気代対策にも◎

  • 建物の寿命を延ばす:屋根裏や床下の通風が構造材の劣化を防ぐ

通風設計の5つのテクニック

1. 窓は“対角線”で配置するのが基本

風は「入口から出口へ」流れます。風上・風下に対角線上で窓を設けることで、効率的な通風が生まれます。例えば、南東と北西など、地域の風向きを考慮したレイアウトが効果的です。

2. 地窓×高窓で“煙突効果”を生かす

空気は温まると上昇します。低い位置にある「地窓」から涼しい空気を取り入れ、高窓から暖かい空気を抜くことで、自然な風の流れを生む「煙突効果」を活用できます。

3. 引き違い窓だけじゃない!開き窓で風をキャッチ

引き違い窓よりも縦すべり出し窓やルーバー窓のほうが、風をキャッチしやすく、微風でも取り込み可能です。デザイン性と機能性を両立した窓選びがポイントです。

4. “抜け感”のある間取りで風をさえぎらない

間仕切りが多すぎると風が通りません。リビングと廊下を一体化する、引き戸で空間をつなぐなど、風が抜ける動線を意識したプランニングが大切です。

5. 植栽・すだれ・庇(ひさし)で“風+日差し”をコントロール

外構でも通風設計は可能です。窓の外に植栽やすだれを設けることで、風を遮らず日差しだけをカット。室内温度の上昇を防ぎながら、心地よい風を室内に届けます。

 通風設計 × ウインクスの家づくり

株式会社ウインクスでは、四日市の気候や風向きを熟知した設計で、パッシブデザイン(自然エネルギーを活かす設計)を積極的に取り入れています。
ご希望に応じて、通風シミュレーションや、現地風向きに合わせた窓配置のご提案も可能です。

風をデザインする家が、夏の暮らしを変える

窓を開けても「風が通らない家」と、「そよ風が流れる家」、同じ面積でも暮らしの質はまったく違います。
快適さと省エネを両立する“風の設計”こそが、未来のスタンダード。
夏を涼しく、心地よく過ごしたい方は、ぜひ“通風設計”を取り入れてみてください。